伝統の技と心が醸し上げた酒
貴仙寿 豊澤酒造 [ 奈良 ]
[ 創業年度 ] 明治元年(1868年)
奈良豊澤酒造は、明治元年より創業者・豊澤儀助が大阪玉造にて酒卸業を始め、その後、灘、伏見、奈良、泉南尾崎、岡山県里庄にて清酒製造業を展開しました。二代目の時に、灘、伏見、奈良に集約し、昭和30年10月、三代目が現・奈良豊澤酒造を設立して独立。
昭和56年10月に発売を開始した純米酒「貴仙寿」が大ヒット。華やかな吟醸香が特徴のアルプス酵母を使用し、「燗して飲める」純米酒として、広く支持されました。
昭和59年には、四代目・豊澤安男が引き継ぎ、現在に至っています。
「現代の名工」に選ばれた杜氏による酒造り
奈良豊澤酒造のお酒は、「現代の名工」に選ばれた杜氏である藤沢氏が、長年培った熟練の技を活かし、一つひとつの行程をすべて丁寧な手作りで仕上げ、米の持つ素材の良さを生かし、純米酒の確かな旨みを引き出しています。つくられるお酒の8割は、「特定名称酒」に分類される高級酒。人手による行程が多く、現在でも機械化はほとんど行われていません。全国新酒鑑会では、平成2年(1990年)から5年連続、通算8回金賞を受賞するなど銘酒として高い評価を獲得しています。
【杜氏:藤沢忠治】
但馬杜氏の郷、兵庫県美方郡香美町生まれ。17歳で酒造りに携わり、杜氏歴は約40年。
昭和54年(1979年)奈良豊澤の現代表取締役社長豊澤安男に出会い杜氏として招かれる。
平成14年11月「現代の名工」に選ばれ厚生労働大臣賞を表彰、平成23年11月「黄綬褒章」を受章される。
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貴仙寿
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